【BW2 Global Showdown 使用構築】ニョロボン入り『ジラーチマンダ』
5世代最後の公式Wi-Fi大会「Global Showdown」の使用構築紹介です。
[ルール]
伝説&幻全解禁のシングルバトル(50Lvフラット)
持ち物被り無し
[構築経緯]
禁止級解禁ルールでも相棒であるボーマンダを使おうとした結果生まれた構築。強力な禁止級伝説が100族以下のドラゴンの通りが良いポケモンばかりである事を利用し、全抜きエースとして採用しました。
コンセプトとしては、優秀なタイプ・素早さ・耐久を併せ持つ電磁波ステロ撒きであるジラーチでそれらを撒いてから粉龍舞マンダに繋ぎ、身代わり連打で起点にして全抜きするというものです。
次に、ジラーチを先発に置いた際に有利に展開しがたくなる、トップメタの代表格である(拘りアイテム持ちの)カイオーガの対策をしようと、潮吹きで固定されたカイオーガを完封しつつ完全に起点に出来る「貯水」「呼び水」持ちから、全抜き性能を持つポケモンを探しました。
その結果として、「初代ポケモン言えるかな?順にPT組んでみた」でsh@ke氏が使用していた身代わり腹太鼓型@カムラのリザードと同様の型でニョロボンを採用するという着想に至りました。
※このような構築の使用者を「運だけマン」と揶揄する人々が後を絶ちませんが、実際には安定行動を取るだけで後は有利な確率で勝利を得られる優れた構築なので、何ら恥じる事はありません。
そもそも、結果を出しているそのような構築というのは、その多くが運ゲーだけに頼り切ったものではなく、他のより確実な勝ち筋も用意されています。
今回の例で言えば、「麻痺したポケモンが動いた上で、粉持ちに5回連続で命中100の攻撃技を当てる確率」は100*{(3/4)*(9/10)}^5=14.0126044921875%、つまり約86%の確率で1発以上は被弾しないので、嵌められた側が1発技を外しただけで「運だけ」と言うのはナンセンスであると言えます。
また、同条件で「5回中1発外す確率」は100*5*{1-(3/4)(9/10)}{(3/4)*(9/10)}^4=33.7340478515625%。このことから、「2発以上外す確率」も86-33.7=約52.3%であり、これは僅かとは言え有利な確率なので、同じく5割程度の成功率で精神的・時間的負担の掛かる択ゲーをするよりかは断然効率的で楽であるというわけです。
[構築内容]
※1 以下常体
※2 下矢印の示すポケモンは改善案
(Wi-Fi大会のPTは事前登録制であり、一度登録すると解除出来ないため、実際に試してはいない)
① ジラーチ @残飯
天の恵み
意地 207(252)-143(76)-120-*-127(52)-136(124)
H:最大値 ∩ 4n+α(α≠4n)
A:11n
D:ミュウツーの帯大文字最高乱数以外耐え
(※C202カイオーガの潮吹きは12.5%でしか耐えない)
S:最速70族抜き抜き
実はトゲキッス以上に残酷なポケモンなのだが、比較的対戦での使用経験者が少ない幻ポケモンであるためかその認知度は低い。
良い起点が見つかれば、電磁波連打で捨ててからマンダに繋ぐ。
② ボーマンダ @粉
自信過剰
陽気 170-187(252)-100-*-101(4)-167(252)
逆鱗/地震/龍舞/身代わり
A:ステロ+A1↑逆鱗で無振りミュウツー確1(22+172~204/181)
ステロ+A2↑逆鱗でH振りアルセウス7/16の乱1(28+181~214/227)
S:同族意識
麻痺したポケモンの前で身代わりを上から張りまくり、後は上から殴って倒していくだけなのでAS自信過剰。
ジラーチが上から身代わりを撃たれたりラムの実持ちで電磁波を撒けない場合等も考慮して、その後も先手で動きワンチャン掴めるよう陽気にした。
陽気の場合は、ダメ計のようにH振りアルセウスに対しては中乱数で安定しないが、まずアルセウスの理想個体の使用者自体が多くないため実際の耐久値はもう少し低く、仮に理想個体でも耐久に殆ど割かない型も数多いので、陽気でも火力は十分だった。
③ ミュウツー @眼鏡
控え目 181-*-110-226(252)-111-182(252)
C:大文字でH振りグラードン確1
シャドボで無振りミュウツー確1
サイブレで無振りカイオーガ高乱数1発 (93.8%)
気合い玉でH振りアルセウス乱数1発 (75%)
S:同族意識
これらは全て控えめにしか出来ない。
弱点を突かれることが少なく、突かれる場合は大抵シャドーボールであり耐えることが出来るので、素早く超高火力であるにも関わらず大体一撃は耐えてくれるというタイマン性能の高さと安心感があった。
④ アルセウス @珠
マルチタイプ
意地 227(252)-189(252)-140-*-140-141(4)
本ルールにおいて、カイオーガと並び最優先でメタを張ることが求められる強力な1体。固さ・素早さ・範囲を持ちながら、優先度+2からタイプ一致技威力80という高火力を押し付ける事が出来る第2エース。
実際に使用していたのは性格一致の非理想個体なので、努力値は適当。個体値が低いのもあり、耐久に多く割いた割には脆く感じたが、理想個体の場合は耐久を削って素早さに割くことを推奨する。理想は最速90族(ギラティナ)抜きの157(132)。
⑤ テラキオン @鉢巻き
正義の心
陽気 167(4)-181(252)-110-*-110-176(252)
アルセウス&メタモンにコピーされた自身のアルセウス対策で用意した闘牛。選出は殆どしなかったと思う。
↓
⑤' ガブリアス @鉢巻き
鮫肌
陽気 183-180(236)-118(20)-*-105-169(252)
A:逆鱗でH振りアルセウス確2(130~154/227)
逆鱗でH振りギラティナ(A)確1(260~308/257)
B:ステロ+A189アルセウスのA2↑神速耐え(11+144~171/183)
優秀なタイプ・火力・特殊耐久・素早さを併せ持つラティオスは、構築経緯同様の理由と、タイプ一致流星群でエスパーポケモンに対して強く出られる事から、本ルールでもそこそこ有用であったと思うのだが、禁止級を採用したがるあまり目が行かなかったのか、眼鏡等のアイテムを他に取られたからなのか、あまりいないように感じた。
その結果としてガブリアスがかなり暴れられる環境だったのと、ゼクロムや電磁波といった電気技の一貫を切りたかったので改善案として浮かんだ。但し、禁止級との戦いとなると火力不足なので鉢巻き。
⑥ ニョロボン @カムラの実
貯水
陽気 168(20)-145(236)-115-*-110-134(252)
滝登り/瓦割り/身代わり/腹太鼓
H:4n
A:A6↑滝登りでH振りジラーチを93.8%の乱1(ステロ込み瓦割は最低乱数除く乱1)
D:身代わりがC222カイオーガの冷ビ81.2%耐え
S:S1↑で最速130族抜き
ご覧の通り、A6段階上昇でも火力不足なのに何故かマッチョな蛙。
自然界同様、ギラティナという巨大ムカデが天敵。
※ 閲覧注意
巨大ムカデがカエルの内臓を引きずり出して食べる | SEKAIKI
↓
⑥' ギラティナ @白金玉
性格・努力値未定
流星群/雷/瞑想/影打ち
チビガエルより巨大ムカデの方が強いのは自明。
個体数の多いカイオーガ&デオキシスのメタをその主な役割とするが、グラードンを起点にしたり、シャドーダイブ切りの物理アルセウスに負担を掛けられる。
[基本選出]
① 最多選出→+orで、マンダ以外が先発
②入り →+or
③入り →出し検討(大体とセット)
[使用所感]
案の定、お祭り大会なので皆大して考えてはおらず、2箇所に努力値ぶっぱの伝説・幻だらけのパワー系構築ばかりだったため、よりムキムキな脳筋構築であるジラーチマンダは上手く嵌まった。
しかし、特に禁止級に多い神速持ちとギラティナ(特に影打ち持ち)がキツかった。
ちなみに、カイオーガは予想通り殆ど全てがスカーフ(あってたまに眼鏡)持ちだったが、誰もミュウツーに潮吹きを撃たず雷を撃つので、反撃のサイブレで勝手に倒れていった。
普通のレートですら全くお目に掛からない上、周りは禁止級ばかりの環境だったので、選出画面で堂々と構えるカエル君のその存在感と威圧感に恐れをなしたに違いない(白目)
以上になります。ここまで目を通して頂き、ありがとうございました。
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